食品サンプルは芸術ですよね。そんな食品サンプルを探ります。食品サンプルに興味がある方の参考になれば幸いです。
食品サンプルとは、レストランや喫茶店等の飲食店のショウウィンドウに本物そっくりの料理などがディスプレイされているのが食品サンプルの事です。レストラン等の顔というべき、食品サンプルはお店のメニューの表現のひとつとして欠かせないものになっています。食品サンプルは1920年頃生まれた日本独特の技術と言えるのではないでしょうか?食品サンプルはできはじめから現在でもすべてが手作りだそうです。手作りだと時間がかかる難しいものもありますから日本人の手先の器用さがないとなかなかできないでしょうね。食品サンプルは、最近では、おみやげにと海外の人々にもかなり人気があるようで、ストラップなど様々な商品も出ているようですね。食品サンプルの素材は、当初は蝋で作られていたようですが、直射日光に弱く、破損等も多く耐久性に問題があり、現在は塩化ビニールに変わったようです。塩化ビニールの食品サンプルは、耐久性やメンテナンスが簡単にできかつ優れていることろが多いそうです。また、細かなところまで、複雑に出来上がり、さらにリアルに表現できるようになったとか。
食品サンプルを作るには様々な道具が必要です。まず、エアーガンやエアーブラシに空気を送るためのコンプレッサー、型どりから仕上げまで幅広いようとのあるガスオーブン、160〜170度で使用。筆、絵の具・油絵の具、顔料、トナーなどの着色用品。エアーブラシは、グラデショーンやトンカツなど着色するときに使用。その他食品サンプルの着色の道具として、ホーロー缶もあります。あと型を取るシリコンや食品サンプルを作るのに欠かせない原料のゾル(マグロ・玉子・牛肉などを成型)やゼラチン(ジュース・うどんなどのスープ)などがあります。食品サンプルの作り方、1.料理をデジカメで撮る(昔はスケッチだったそうな)。2.サンプルの型取り。一番難しい作業で、型はシリコンで取る。3.加熱成型は食品サンプルの作成で一番地味な作業だそうです。シリコンの型から食品サンプルとなる料理の具材を取り出し、取りだした型に塩化ビニールの液体を流し込んで成型する。4.食品サンプルに着色する。油絵の具を使用するのが一般的、筆も使用するが、エアーブラシを使用し着色する。食品サンプルの作業の中で着色がセンスが問われる。
食品サンプルは、1920年代教材として使用されていた蝋製の食品模型が切っ掛けで、大阪に食品サンプルを専門に生産する会社が創立したのが期限とされているそうですが、全国に出荷が多い郡上八幡はサンプルの故郷といわれるほど食品サンプルを全国に広めた岩崎瀧三氏は郡上八幡の生まれだそうです。サンプルビレッジ・いわさきという食品サンプルの体験施設もあります。日本にやってきた外国人は食品サンプルを見ると精巧な作りに仰天すそうですね。外国人観光客に人気の浅草の近く合羽橋は、食品サンプルもたくさん販売されており、すし屋天ぷらの食品サンプルが人気だとか。そしてわざわざおみやげ用にとキーホルダー、携帯ストラップ、アクセサリーなどの食品サンプルも存在するほどです。その他、大阪ミナミの道具屋筋にも食品サンプルが売られていてかわいい人形なども並んでいます。こちらも合羽橋と同じ飲食店向けの各種器具を取り扱う問屋街です。吉本新喜劇のよしもとグランド花月に近く観光客も大変多いです。